電気自動車を購入しようとした時に、もし走行距離が3万km~5万kmくらいで寿命が来るのだとしたら購入しない方が良いのではないかと思ってしまいませんか?その場合10万kmが寿命と言われているガソリン車にしてしまおうと思うかもしれません。
実際、電気自動車の走行距離寿命はどれくらいなのか、走行距離や年数による寿命をガソリン車と比較しながら説明していきます。
電気自動車の走行距離寿命は30万キロ?
電気自動車の走行距離寿命はガソリン車より長い30万キロ以上にもなると考えられます。ガソリン車と比べて走行距離寿命が3倍にもなる理由が電気自動車の構造にあります。まず、ガソリン車の走行距離寿命が10万キロとされているのはなぜでしょう。
ガソリン車の走行距離寿命が10万キロとされる理由
- 10万キロを超えることによりエンジントラブル確率があがる
- メーカー保証が10万キロ又は、5年までになっている
- 13年目から自動車税、重量税が上がる
10万キロ走るとエンジントラブルが起きる確率が高くなります。エンジンの修理や交換は数十万掛かるので、常に不安が付きまとうことになります。エンジン以外にもトランスミッションなどの稼働部位はトラブルが起きやすく、年を重ねるごとに車検の部品代が高くなっていきます。
対して電気自動車はモーターで走るため、エンジンやトランスミッションなどの稼働部位が少なく構造も比較的単純なのでトラブルが起きにくくなります。
電気自動車は自動車税が高くならない
自動車税は車の排気量の多さに応じて掛かる税金で、電気自動車は走行時の排気ガスが0。最も低い自動車税金額になり、13年以上経過しても増額されません。
しかし排気ガスが0なら排気量に掛かる税金は0円なのが普通ですよね。これはエネルギーを発電する時に発電所で発生するco2などの排気ガスが関わっているのかもしれません。再生可能エネルギーの割合が100%になれば無くなるはずですね。
電気自動車の重量税は高くならない
電気自動車では、自動車税のと同じく13年以上経過しても(自動車)重量税が高くなりません。エコカー減税というシステムによって減税や免税の対象になり、ガソリン車より安く済ませることができます。
電気自動車の走行距離寿命が30万キロになる理由
- エンジンやトランスミッションなどの稼働部位が少なく、モーターは摩耗が少ない
- 13年以上乗り続けても自動車税、重量税が高くならない
- バッテリーの寿命は走行距離30万キロ以上使用可能なこともある
バッテリーの寿命は30万キロ以上?
EVバッテリーの保証として多いのが「8年または走行距離16万キロ」の内、いずれか早い方に達する前に「バッテリ容量が70%」を下回った時に無償で交換するものです。保証内容は車種やメーカーによって多少変わります。
販売側からしたら毎回無償で交換していたら赤字になってしまうので、特に異常が無ければ保証期間の「8年または走行距離16万キロ」以内にバッテリ容量が70%を下回ることは無いだろうということがわかります。
単純計算で何km走ったら容量が0%になるのか求めると、「26.66年または走行距離53.33万km」以上になります。(この数値は「8年または走行距離16万キロ」以内にバッテリーの容量が30%以上減らない時、容量が0%になるまで走った時の数値です。)
実際にはバッテリーの容量が減るのに比例して、一充電当たりの航続可能距離が短くなり、それに伴い充電回数が増加し不便になります。
もしバッテリーの容量が5%くらいになって、航続可能距離が10kmになったとしたら、まるでウサギが走っているかのような緩急の多い旅になってしまいます。
職場までの往復でバッテリーの残量が少なくなってしまうようであれば、バッテリーの寿命だと判断するのも1つの考え方だと思います。彼女が家から数キロの買い物にしか使わないのであればあるいは、航続距離10kmになっても乗り続けるという奇抜な使い方もあるのかもしれません。
車検でバッテリーの容量は関係ない
2025年の現時点では車検の項目の中にバッテリーの容量はありません。点検したとしても容量が減ってきているよと言うくらいで車検自体は問題無く通ってしまいます。
「8年または走行距離16万キロ」を過ぎたら保証が適用されなくなる車種もあるので、車の使い方によって航続距離をチェックし、自身でバッテリーの寿命を判断すると良いかもしれません。
難しいことは無く、充電回数が増えてきて不便だなと思ったら寿命として、バッテリーを交換すれば良いと思います。
ちなみにバッテリー関係で車検が通らないのが、バッテリーの漏電や配線が切れてしまっている場合などです。安全のためにも修理や交換が必要になります。
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