2035年には新車販売の100%が電気自動車になるとされていますが、電気自動車がガソリン車より環境に悪いのであれば何のための目標なのかわからなくなってしまいます。
今回は電気自動車とガソリン車のco2排出量を比較して、環境への影響を見ていきたいと思います。
電気自動車とガソリン車のco2排出量を比較する
- ガソリンのco2排出係数を2.32kg-co2/lとする
- 発電によるco2排出係数を0.462kg-CO₂/kWh(2018年)とする(環境省参考資料)
- 冷暖房効率やアイドリング状態でのco2排出量を考慮しない

燃費が悪い(グラフの上)ほどco2排出量が多く(右に)なる。(見方)
縦線を引いた場所は、燃費がリッター15kmと電費3(km/kwh)でco2排出量がほぼ同じ154(g-co2/km)になる。(このときガソリン1Lと電気5kwで同じ距離(15km)走り、同じco2排出量になる。ガソリン1Lは現在170円以上になり、電気5kwは約155円になる(全国家庭電気製品公正取引協議会))
ただし電気自動車の電費効率は3km/kwhより良いものがほとんどで、カタログを見ると5~9km/kwhくらいのEVが多い印象だ。5km/kwh以上の電費と同じco2排出量を目指すのであれば、リッター20km以上の燃費効率が必要になる。
電気自動車は環境にやさしい車
結論として現在の走行時co2排出量を見ると、ガソリン車より電気自動車の方が地球環境にやさしい車と言えます。さらにこれから発電効率を良くしたり、再生可能エネルギー(太陽光発電など)を増やすことで今よりもEV(電気自動車)のco2排出量は減少していくはずです。
同時に電気自動車の開発が進められることでも、環境性能も良くなっていくことが期待されています。現在でもトヨタの2人乗りEVのC+podは18km/kwh以上の電費(C+podカタログによる)と書かれていて、今後の開発にも期待したいところです。
電気自動車は環境に悪いと言われるのはなぜ?デメリット
電気自動車が環境に悪いと言われているのは、恐らく製造時に排出される温室効果ガス(co2)がガソリン車などよりも多いからだと思います。2~4年前の情報ではガソリン車を作る時より2倍以上のco2が排出されることで総合ではco2排気量が多くなってしまい、環境に悪い言われることもありました。
現在では開発が進んだことで、数万キロ走った時点で大体の電気自動車が有利になるようです。長く乗るほどガソリン車と比較して総co2排出量が少なくなるので、長く乗りやすい電気自動車が今後も開発されていくと良いですね。
電気自動車のメリット
電気自動車のメリットは、環境に良くなってきていること以外にもあります。実際環境にやさしいから電気自動車を選ぶという人は多くはなく、コストが安いことや騒音が少なく乗り心地が良いこと、オイル交換などの手間が掛からないなどのメリットを理由に購入する人がほとんどです。
コストが安くなってきている (電気自動車のメリット)
国が電動化社会を目指していることもあり、電気自動車関係は様々な補助金があります。購入の補助金、車検代が安くなったり充電スタンドにも補助金があったりします。
無料の充電スタンドが設置してある公園やデパートもたくさんできてきていて、買い物ついでに充電すればその分おいしいものが食べれるかもしれません。
【Amazon】EV 電気自動車 電気の基本と再エネも! 電気自動車(EV)
無料の充電スタンドまでは無くても、自宅に太陽光発電パネルを設置して充電すれば維持費がかなり安く済みます。2022年に電気代が上がったことで自宅で太陽光発電する価値は上がってきています。環境にやさしい再生可能エネルギ―なのは素晴らしいことですね。
電気自動車のコストを減らす政策が増えているのとは反対にガソリン代の補助金は無くなったことで、ガソリン代は高騰しています。否が応でも電気自動車にシフトしたいという国の意志が感じられますね。乗り遅れたら最後、排気ガスを出してると後ろ指を指されそうで不安なくらいです。
低騒音 オイル交換不要 (電気自動車のメリット)
電気自動車が走る時はモーターを使用するので、エンジン音が無く静かに快適なドライブができるというメリットがあります。エンジンを積んでないのでエンジンオイルの交換が不要です。このような手間とコストがかからないのは電気自動車のプラス面ですね。
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